工業用ミシンなどに関して、その種類や特徴をお伝えしていきます。
本ブログでは工業用ミシンや皮漉き機のご紹介・各種機能紹介などをメインに更新していく予定です。
さて、今回ご紹介するミシンは、
工業用ミシンの中でも「本縫い一本針上下送りミシン」に分類されるミシンです。
本縫いとは?
上糸(針糸)と下糸(釜糸)の2本の糸を用い、1針毎に上糸と下糸がからまり表面と裏面が同じ縫い目になっています。
JUKI株式会社.縫いの基礎知識.P6
上下送りとは?
上送りと下送り(送り歯)で生地を挟みこむ様にして送る方式です。
参考: JUKI株式会社.縫いの基礎知識
上記方式を採用しているこの機種は皮革や厚地布を用いた製品作り(鞄・袋物など)に適しています。この機種の中には、タッチバックスイッチや自動糸切りなど様々な機能を備えているものもありますが、今回は「交互上下運動量をミシン上部のダイヤルで調整出来る※」という機能をご紹介します。まずは下記の動画をご覧ください。
(※この機能(ダイヤル)は、「本縫い一本針上下送りミシン」 に必ず装備されているわけではございませんのでご注意ください。)
ご覧頂いた通り、ダイヤルの目盛りを大きくすると押さえ足と送り足の運動量(上下ストローク)も大きくなっているのがご確認頂けたかと思います。
縫製物の段部に合わせて運動量を調整して頂くことで、段部も乗り越えやすくなります。