工業用ミシン針の種類について
今日のテーマは”針”についてです。
一般的にミシンは針と糸を用いて、複数に重ねた素材(布地・皮革など)を縫い合わせるために使用されます。縫うために針は無くてはならない部品ですね。
工業用ミシンで使用する針は家庭用ミシンとは異なります。
家庭用ミシン針ではHA×1という番手が一般的かと思いますが、工業用ミシンではDB×1やDP×17という種類の針を使用します。(ここでは紹介しきれない程、他にも種類が多くあります。)
ご購入の際はお間違いの無い様にご注意ください。
またご使用されるミシンによってもDB×1を使うのか、DP×17を使うのかは違いますので、適用する針は何かをよくお確かめください。
DB×1 は主に一般本縫に、DP×17は本縫い(厚物) の用途に使用されるミシンで適用されていることが多いです。(繰り返しになりますが、適用する針はお使いのミシンの取扱説明書などでご確認ください。)
”縫う”というミシンの役割上、針はとても重要な部品だということは先に触れましたが、針の状態が悪いと、縫いに影響する可能性もあります。縫製中の糸切れや地糸切れどを発生させる場合もあるので、問題が起きた際は針先がつぶれていないか・針棒への取り付け方向は正しいかなどの確認も重要です。
最後に針の表面処理加工についてです。
針に表面処理を施すことで、対摩耗性を向上させるなどの機能を持った針があります。
表面処理とその効能
- チタンコーティング:対摩耗性を向上させる。
- フッ素樹脂コーティング: 針温度の上昇を抑える。